2024年度の「再エネ賦課金」
2023年度の賦課金単価については、ウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により回避可能費用が増加すること等から、1.40円/kWhと値下がりしていましたが、2024年度は3.49円/kWhと、再び単価が上昇し本来の流れに戻った形となりました。
目安として1カ月の電気使用量が400kWhのご家庭で、負担額は月額1,396円(+836円)、年額16,752円(+10,032円)となります。
※回避可能費用 = 再エネを買い取らなかった場合に、その分を調達するために要した費用
賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
【再エネ賦課金単価の算定方法】
賦課金単価 = ( 買取費用等 - 回避可能費用等 + OCCTO事務費 ) / 販売電力量
3.49円/kWh = ( 4兆8,172億円 - 2兆1,322億円 + 10億円 ) / 7,707億kWh
四国電力は、国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の実施に伴い、2024年6月分まで電気料金について割引を継続します。7月分以降については現状未定のため、再エネ賦課金の値上げも考慮すると電気料金の上昇は必至と考えます。今年の夏は「節電」や「創電・蓄電」について真剣に取り組む必要がありそうです。
【電気料金の内訳】
出典:資源エネルギー庁 月々の電気料金の内訳
電気料金の内訳は毎月の明細書で確認できますので、まずは明細書の見方を理解するところから始めてみてはいかがでしょう!
電気・ガス価格激変緩和対策事業(資源エネルギー庁) https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
電気料金の負担軽減措置の継続について(四国電力) https://www.yonden.co.jp/publish/page_25.html
燃料費調整制度・単価表(四国電力) https://www.yonden.co.jp/customer/price/fuel_adjustments.html